フィリピンとマニラという場所が好きで、仕事から衣食住すべてがマニラにあって居心地が良いと感じる私。
一方、「マニラは治安が悪い怖い場所」というイメージがあるのはよく分かります。
私も一番最初にマニラに足を踏み入れるときは、”治安”という言葉が常に頭をよぎりました。
そして、実際、その治安が悪いというイメージを裏付ける出来事が私の身にもあったことも事実です。
事実は事実なので、これからマニラを訪問される方への注意喚起の意味も込めて、私自身の体験談を3つ公開しますね。
犯罪者に道案内してもらった事件
あれは忘れもしないクリスマスシーズンでした。
Pasay(パサイ)市ののSMX Convention Centerで会社のクリスマスパーティがありまして、参加しました。
当時、私はSMXコンベンションセンターから渋滞していなければ車で40分ほどの街に住んでいました。
マニラにいらしたことがある方ならよくご存知かと思いますが、特に夜は渋滞がものすごくほぼ動けません!
ましてや週末の夜など。
ですので、この日は帰宅するのをあきらめてマラテ周辺の宿を押さえ宿泊しようと計画しました。
本サイトのコンセプトである”ディープでないマニラを垣間見たい”方には、正直なところマラテ周辺の夜の散歩はおすすめしない地域ですが。
マラテの場所
地図上で赤枠で囲ったあたりがMalate(マラテ)と呼ばれる地域です。
”ジャパユキさん”という言葉が流行ったころ、マラテの歓楽街は日本人観光客で埋め尽くされていました。
日本語の看板も多く見られます。
今は当時ほどは日本人多くないですね。
代わりに韓国人が多いです。
Japan Spa Yamachu(山忠)に行く途中にそれは起こった
私、せっかくはじめてマラテに泊まるのだからと、オープンして間もない日本風スパ、「Japan Spa Yamachu(山忠)」に寄ってみることにしたのです。
夜中に一人で歩いていったのが非常によろしくなかったのですが、道を迷ってしまい、途中のどこかのホテルの前に立っていたガードに聞きました。
「Yamachu(山忠)どこですか?」

じゃあ、道案内してあげましょう。
といって、なぜか持ち場を離れ一緒に歩き始めました。
「仕事中に持ち場を離れていいのか?」
「今夜中なのに見知らぬ人に道案内してもらって大丈夫だろうか?」
と様々な思いが頭をめぐりましたが、道に迷ってしまった手前お願いすることにしました。
しばらく二人でよもやま話をしながら歩いていますとガードが言うのです。

僕、2人刺して殺したことあるんだ。
「はい?????????????」
周辺暗くて怖かったし、あまりのびっくりにそのガードから1mくらい距離を置きましたが、私、逃げるなどは考えなかったです。
私の返答は
「I see… (ふーん、そうですか)」
結局、そのままYamachu(山忠)まで案内してもらって、店の前でありがとうと言って別れました。
今思えば、何が「I see.」やねん逃げないのか!と自分にツッコミどころ満載なのですが、むしろ「どうして見ず知らずの外国人の私にそんなことわざわざ話したんだろう」と彼の生い立ちについて想いを巡らせたのでした。
犯罪がバレていないからガードとして働けているのか
刑期は終えて復職できたのか
やむにやまれぬ事情だったのか(犯罪にやむにやまれぬ事情はありえませんが)
・・
色々と考えましたがやっぱり「どうして彼はそんなことを私に吐露したくなったのか」という疑問しか残りませんでした。
マニラでスマホがなくなった事件
以下の記事で私の携帯は「サムソン、フィリピン仕様」と紹介しました。

このサムソン、実は、その後私の手元にいた期間は短く約半年ほどでした。
このサムソンをいれたリュックを背中にしょって、私のコンドミニアムからMRTの駅に向かって歩いていました。
MRTの駅についてお財布を出して切符を買おうとしましたらね・・
「あれ!リュックのチャックが全開になっている!」
そして、サムソンがなくなっていたのです。
お財布はリュックの下の方に入っていたのが幸いで、残っていました。
サムソンは、リュックの上の方にタオルや服の上にポンと乗せられていただけだったのです。
チャック、私が締め忘れていたのかもしれません。
どうして開いてしまったのか記憶が定かではないのですが、歩いていた街はいわゆるビジネス街ですよ。
フィリピンではリュックは前に背負う!
の原則を忘れていた私が馬鹿でしたというエピソードでした。
グヤバノ密輸事件
Guyabano(グヤバノ)という果物をご存知でしょうか?
フィリピン語ではグヤバノですが、英語ではサワーソップ(soursop)といい、フィリピンではよく見かける果物です。
舌触り的には柔らかくなったバナナのようで、味は甘みもあるが酸味もあるという不思議な果物。
日本ではなかなかお目にかかれない果物です。
日本の実家に一時帰国する際に、是非このグヤバノをお土産にしたいと思い、5-6個のグヤバノをスーツケースに入れ、ニノイアキノ空港に向かいました。
予想はしていましたが空港に入る荷物チェックで「君、マンゴーか何か持ってない?」と荷物を開けられましてね。

このグヤバノ何?
「日本では珍しい果物なので、ちょっとお土産にしようと思ってね。」テヘッ!
と笑ってごまかそうとしたものの、流石に没収かと覚悟を決めていましたが・・

100ペソ
ほ、本当ですかー!
100ペソよこせば見逃してやるってことですね。
マニラの治安とはちょっと違いますが、全くの一般人の私でも普通に賄賂のお誘いに出くわす都市ということですね。
なお、グヤバノは日本に持ち込んではいけません。
フィリピンからの持ち込み禁止食料品については植物防疫所のWebサイトから確認できます。
フィリピンから持ち出してもいけません。グヤバノに限らずマンゴーなども。
今回の場合は、空港職員が見逃してやると打診してきたので良しということに(?)しておきます。
日本風湯船のあるスパJapan Spa Yamachu(山忠)について
前述の日本風スパ「Yamachu(山忠)」について詳しくご紹介しておきましょう。
スパYamachu(山忠)に辿り着く前の体験がびっくりすぎて、以下の「マニラのおすすめスパ3つ」の記事には含めなかったのがスパYamachu(山忠)です。

行くまでですべての体力を使い果たしてしまい、Yamachu(山忠)を楽しむ余裕がなかったのですが、スパ自体は日本の健康ランドのお風呂そのもので快適でしたよ!
湯船も広いですが脱衣所が広い!
私が行ったのは夜中だったので女性客は私だけでした。
もう一度、今度は昼間に行ってみたいスパです。
スパJapan Yamachu(山忠)の場所
Mabini(マビニ)通り沿いにあります。
1766 A. Mabini St, Malate, Manila City, 1004 Metro Manila, Philippines
夕日の美しさで有名なBaywalk(ベイウォーク)と並走するRoxas(ロハス)大通りから歩いていける距離です。
おわりに「マニラの治安対策の鍵は”フレンドリー”」
多くの人が言う通り確かに「マニラは治安が悪い都市」かもしれません。
でも、「マニラは治安が悪い」と言われると”カチン”ときてしまう私がいます。
どうしてか説明が難しいのですが、マニラで起こる事件や事故には「お金が絡んでいたりと必ず理由がある」のです。
一方、日本での事件や事故には理由なくダンプカーで人だかりに突っ込んできたり、理由が全く予想がつかない事件が多い気がします。
マニラでは確かに事件も多いのかもしれませんが、我々にも備える術があります。
まずは「リュックは前に背負うこと」、「高額な衣服や装飾品は身につけないこと」、そして大事なことが「フィリピンの人々と普通に心を開いて接すること」。
これらを気をつければマニラで快適に楽しく過ごせます。
是非、宿泊先の場所や交通経路の計画は事前にきちんと立てて楽しく安全なマニラ観光を!
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