「ジャピーノ問題」という言葉をご存知でしょうか?
“ジャピーノ”とは、フィリピン人女性と日本人男性との間に生まれた子供のことで、多くの場合、父親が母子の前から失踪しています。
マニラ屈指の繁華街エルミタで出会った、日本人の父とフィリピン人の母を持つ男の子との出会いを通じて、ジャピーノ問題を説明します。
ジャピーノ・コピノ問題とは
「ジャピーノ」とはフィリピン人と日本人との間の混血児のことを指します。
多くの場合、フィリピン人女性と日本人男性との間に生まれた子供で、フィリピン国内に約10万人いるとも言われています。
問題は、父親である日本人男性がその子供を認知もせず、置き去り同然にしてしまっていることにあります。
また、同様の問題がフィリピン人女性と韓国人男性との間でも生じており、間に生まれた子供は「コピノ」と呼ばれています。
エルミタで出会ったジャピーノ
「ジャピーノ」という言葉を使うのが適切かどうかは迷うところです。
今から4年前、2015年の話です。
フィリピン人女性との間に子供ができたことを知りながら、父親である日本人男性が子供を置き去りに日本に帰国し消息を絶ってしまったという、置き去りにされた子供に出会う機会がありました。
エルミタの場所
場所は、マニラ首都圏のエルミタという地区です。
マニラ大聖堂などマニラが誇る世界遺産のあるイントラムロスからも近く、繁華街となっています。
ジャピーノ・コピノだけでなくハーフの子供たちが異常に多い街
エルミタ周辺には、ハーフの子供たちがいっぱい住んでいます。
こちらの男の子のそのうちのひとり。
赤ちゃんの4年前のものなので写真を掲載させていただきます。
フェイスペインティングをしていますが、このときは炊き出しで公園にお邪魔して、子供たちにはフェイスペイントをしたりなどして遊んでいたため、この日だけペイントをしています。
こちらの女の子もお父さんどちらの国籍か分かりませんが、一見してフィリピン人の顔立ちではないですね。
この子も前述の男の子と同じ日の同じ時間、同じ公園にいました。
一見して欧米の父とのハーフの顔立ちの子供は、周りの子供に「インターナショナル」等と呼ばれたりして、肩身の狭い思いをしている子も多いです。
母子を訪問し6200円置いて去っていった父
この男の子を見たときはまったく父親が日本人とは分かりませんでしたが、フィリピン人のお母さんが私のところに近づいてきました。

父親はナカノ。

こないだ私達のところに来て3000ペソ(=約6200円)置いてった。
どこに住んでるか知らない。
私、このときばかりは自分の国籍を隠したかったです。
自分が日本人と知られたくなかったです。
I see…
しか返事のしようがなかったです。
このナカノさんは今でも年に数回エルミタ界隈を訪れて、同じことを繰り返しているそうです。
ナカノさん、よそ様の国の子供を悲しませることはやめましょうよ!
まとめ
全国の本件と無関係なナカノさん、すみません!
でも、事実です。
「ジャピーノ」という言葉自体がなくなりますように。
「ジャパニーズ・フィリピーノ」として国籍も教育も、責任感ある両親の元での養育も、受ける権利のある子供たちに当たり前に権利が与えられますように。
コメント
大人は子供の笑顔を守らなくちゃいけないのに。3000ペソってなんなんでしょうそれで責任果たしてるつもりなのかしら。同じ日本人として悲しく恥ずかしいですね…。
とってもかわいいこの男の子、どうか幸せになって欲しいです。
アヤコさん、ご訪問、ありがとうございます。
そうなんです。
マニラは危ないとか良く言うけど、危ない目にあうのはひと目のない外国フィリピンで、フィリピン人を利用してやろうみたいな魂胆を持った人たちばっかりな気がします。
息子さんを含め、普通にフレンドリーに接している人たちは、気をつけなくては良いとはいいませんが、快適に過ごせます。:)